"好き"ってとても良いことだ

好きってことが、好きになるってことが、どんなに凄いことか。どんなに素晴らしいことか。
ほぼ日刊イトイ新聞の『社長に学べ!』をぼーっと読んでいた。
糸井重里岩田聡任天堂社長)のトーク。あまりトークを聞いたり読んだりする事が好きではない方だったのだが、短く非常に読みやすいのでさーっと読めた。
中でも「3:ものすごく夢中になった日」が面白かった。
「おもしろくてしょうがなかった」「のめりこんだ」「夢中」「分厚い説明書を熟読」・・・。とても共感できる。
僕自身、生まれた時に家に置いてあったFM-7でBASICを打ったのを始まりに、いや、はさみを持って紙工作に励んだのを始まりに、『子供の科学』、木工工作、半田付け、エレクトロニクス工作、HSP、、、と随分長い間好きなことをやってきて、今は大学で、やっぱり好きなことをしている。
思えば、他にも出来ることがあったかもしれない。今は忘れているだけで。絵を描いたり、文章を書いたりすることはプログラミングや工作に比べれば全くと言って良いほどにしてこなかった。
勿論不満はなく、今の自分に満足している。下手の横好きでもなさそうなので、楽しくやってそれなりの成果を出している自分にそれなりに満足している。常に上昇志向を持ってはいる、という点では"満足"と言わないのかもしれないが。
好きでもない事をやっている人を多く見てきた。大学にもいた。ある者は中退し、ある者は周りに流されてそれなりにやっている。学生社会はそれなりにやれば卒業なり何なりまでいけるものだ。
ただ、やっぱり残念というか、可哀想だと思う。好きなことは決して一つじゃなくて、きっと一つぐらいはどんな状況においても出来るのだろうけど、より自分を好きな立場に持って行く努力を欠いた人間は可哀想だと思った。
好きと言えばマニア。マニアといえばオタク。オタクといえば秋葉原だが、秋葉原は他の"街"と違い、集まる人が作り上げた街なのだそうだ。先に建物が出来、それに人が集まって街が出来たのではなく、人が集まってから建物(店)が集まったのだそうだ。NHK教育の30分ほどの社会学講座だか何かで言っていた。
好きが、好奇心が、興味が生み出す推進力というのは一人を、自分を変える力がある。他人も変えられる。集まれば街をも変えられる。
好きって凄いことだ。素晴らしいことだ。だから、"好き"を見つけることはとても大切なことで、大きな事だと思う。自然に見つけられないなら無理にでも見つけるべきだ。"好き"というだけで世界が変わるのだから。
好きなものは好きだからしょうがない!!(某ライトノベルの題名を拝借)
参考:日本人はなぜオタクとなり得たか (1/3) - ITmedia NEWS