包皮がむけあがったばかりのペニス

村上春樹海辺のカフカ』をようやく読み終えた。色々と併読で、読むスピードが随分ゆっくりだったのと同時に、久しぶりに読む村上春樹で、読み終わるのが惜しくも感じた。
やっぱり村上春樹だなあ。100%村上春樹のセカイ。
登場する食べ物が美味しそうで美味しそうで。
ジョニー・ウォーカー中日ドラゴンズの帽子、ベートーベン、、、色々と物や固有名詞は出てきても、大して意味が無いというか「まるでしるしのような」もの。全てはそれらの関係性。
個々と個々の間の関係性の、どちらを尊重するべきかじゃなくて、両方を最大限に活用する感覚。村上春樹はやっぱり面白い。
「森」のイメージは村上春樹世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に出てきた「森」と繋がっていると感じた。
カフカ君が持っている「カラスと呼ばれる少年」の感覚は、中学生の頃には誰でも持っていた感覚じゃなかろうか。周りに怯えたり、周りを貶したり、自分を卑下したり、自分を過信したり。
全ての年齢の人に読んで欲しい物語です。