『誰も知らない』
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2005/03/11
- メディア: DVD
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久しぶりに"悲しい"の向こうにある"怖い"を見た。
母親に部屋に置き去りにされた4人の兄弟の物語。1988年の巣鴨の子供置き去り事件を映画化したものらしい。
物語ってのは、あるものを対象にして、全てを見せる物語(人なら一生)、始まりを見せる物語(人なら誕生)、終わりを見せる物語(人なら死)、一部を見せる物語(人なら人生の一部)、があるわけですが、この映画は一部を描いた物語。彼らには今までにも色々あって、これからも色々あるわけです。
段々と、崩壊に向かっている雰囲気があって怖かった。崩壊というよりも、平常からの乖離か。
セリフがほとんど無く、音もほとんど無く、動きや描写でストーリが進んでいくので、まさに目で見る映画だった。全くダルさを感じなかったのは、役者の才能か。