2次元の女に嫉妬しないで下さい

約20年経って、"オタク"という単語もすっかり社会に馴染み、『http://news.google.com/nwshp?hl=ja&ned=jp』で"オタク"と検索すれば毎日のように何かニュースがヒットする。
ニュースを見れば、「フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ・オタク」なんていう日本の文化が外国人にとって常識になりつつあるのかもしれない。事実、日本のオタク文化は海外に進出し、成功を収めていると聞く。講談社の『ファウスト』も台湾進出だ。
電車男』のせいで、女性誌などあちらこちらで「オタク男はお勧め」的文章が出回り、心理学者まで色々な見解をネットで気楽に書き、企業もオタク産業に目を付け、オタクはすっかり表の文化になった。じゃあ、"サブカル"はどうなんだと思い、見ると、サブカルはまだマイナに属している。安住の地はまだ残されている。
それまでは宮崎勤や西沢裕司など、オタクによる凶悪事件のせいで、オタクはマイナで表に出れば危ない人、のイメージが強かったにも拘らず、人の考えはブームでコロッと変わるから不思議だ。後は、"ゲーム脳"が悪いと叫んでいる某氏を倒せばオタクは完全に世に認められる、かもしれない。
ところで、たまに見掛ける「オタクは浮気しない」というのは嘘だ。これが書いてある文章はオタクでない者が書いた文章か、オタクを美化しようとするオタク擁護主義者の文章か、どちらかだ。
gooの辞書を引用。

浮気
(1)一つのことに集中できなくて、興味の対象が次々に変わる・こと(さま)。
(2)異性から異性へと心を移す・こと(さま)。多情。
(3)妻や夫など定まった人がいながら他の異性と情を通ずること。
(4)陽気で華やかな・こと(さま)。

オタクの興味の対象が変わらないわけが無い。心を移さないわけが無い。そうでないと、薀蓄を垂れることも、「萌え〜」なんて頻繁に言うことも無いだろう。
どう言えば適当かというと、オタクは自分の基準を持って誰でも扱える、辺りが正しいような気がする。
話は変わるが、3次元の対象(つまり、現実の人)のことを「惨事」、2次元の対象(つまり、漫画やゲームのキャラクタ)を「虹」と呼んでいる文化がある。そこまで徹底するかと思うと、驚きより笑いより、哀しみが湧いてくる。