自虐とお笑いの関係

爆笑問題のススメ』にテリー・ギリアムモンティ・パイソンの中で唯一のアメリカ人。

いつもの、ソファで会話するシステムとは違い、テリー・ギリアムの部屋で対談。
爆笑問題太田がテリー・ギリアム宮崎駿を比較して、視点の違いを指摘していたが、全くその通りだと思う。
日本人はよく、自国(自分)を卑下する民族だといわれるが、自虐なら誰にでも出来る。誰か、自分より優れている人間を見つけるのは容易いから、それと比べて自分の劣っている部分を挙げていけば良い。
しかし、それでは、決して笑いにならない、作品にならない。つまり、他人には理解されない。
それを可能にする人間、つまり、芸人などのクリエイタは自虐をそのままにしない。
自虐にアレンジを加える。周波数か位相か振幅かを変える。そのアレンジによって、自虐は作品となり、他人に認められ得る作品となる。
太田の言った"視点"とは、そういう、誰でも持っているものを誰でも作れるものにしない、アレンジの結果として、外側から見えてくるもの1つだろう。
それにしても、テリー・ギリアムはひょうきんな人で、ああ、確かにモンティ・パイソンだな、と思った。あの、空気をひっくるめて自分のものにしている様な存在感。中々真似の出来ないものだろう。太田もパックンもよく頑張った。
『今週のあとがき』はまた無し・・・。