新伝綺リプライズ SIDE-A

ファウスト Vol.6 SIDE―A (講談社 Mook)』の「新伝綺リプライズ」特集のみ読了。
3本ともSIDE-Bに"TO BE CONTINUED"なので、ストーリィについての感想は、SIDE-Bを読み終えてからのほうが適当だろう。どれも、掴みは良い。


奈須きのこ『DDD HandS』。『ファウスト』vol.3の『DDD J the E.』の続編。時間軸は、『DDD J the E.』の過去。妹に左腕を喰われた後の物語。
やはり、奈須きのこは短編より、ある程度の長さのある物語の方が相応しい。


竜騎士07『怪談と踊ろう、そしてあなたは階段で踊る』。小説家として初登場の竜騎士07。やはりテーマはこの手の"恐怖"。
恐らく多くの人が気付いただろう。会話文の鍵括弧(「」)の最後に、句点(。)がある。この書き方は、作家ならばしないのが普通だ。恐らく「小説の書き方」の様な本にも書いてあるだろうし、小説を読んでいれば当たり前のように誰もが統一している事に気付く。乙一も確か、エッセィで書いていた。編集者も気付いたんじゃなかろうか。それをあえて直さなかった(単なる伝統だ、とも言えるので悪い事ではないのだが)。竜騎士07といえば、ゲーム『ひぐらしのなく頃に』。会話文をゲームと同じように、ボックス内の文章として見ていれば、鍵括弧の最後に句点を付ける理由も頷ける。新しい作家の特徴になるかもしれない。


錦メガネ『コンバージョン・ブルー』。純粋学園モノ。ある薬とその周りの者達の物語。
「美少女ノベルゲームのシナリオライター」とあるが、誰だろう。実は、この時期なら『あやかしびと』のシナリオライターである東出祐一郎辺りかと睨んでいたのだが、判断が出来ない。


さてさて、SIDE-Bで、どう魅せてくれるのやら。