「もっとセックスする!」

桜庭一樹『赤×ピンク』『推定少女』

何故、こう、Leafのゲームはエロテキストで伝説を起こしてくれるんでしょうか。感感俺俺とか。青紫こと竹林明秀氏が亡くなられてもう2年。時の経つのは早い。
ところで、久弥直樹氏の復活作品、SIESTA『MOON CHILDe』の話題をあまり聞かないのだけれど、どうなんでしょう。
Leafがエロテキストで伝説を作る一方で、Keyは「うんこ」連呼したり、「君には難しすぎるかな?」「そして、女王様とお呼びっ」、で結果、主人公を殺す。どっちのゲームが"良い"のだか。
今年は、ツンデレヤンデレ、とキャラクタが色々出てきたけれど、Overflow『School Days』やアニメ『SHUFFLE!』も合わせて、共通点だと言えるのが、「ツン・ヤン→デレ」「幸→不幸・狂気(→?)」といった具合に、キャラクタの性質が1つの物語の中で変化する、という点だろう。
今までなら、デレならずっとデレ、が多かったし、幸せそうな顔をした幼馴染はずっと幸せそうな顔をしている、といったものが多かった。
最近で、これだけキャラクタをあえて変化させる物語が増えたのは、もしかしたら、戦争が傍で起こっているという、戦争未体験者にとって初めてかもしれない、不明瞭な、理解難な世界が影響を与えたのかもしれない。
不明瞭な時代ならば、1980年代の都市伝説ブームと比べるべきかな。半分は恐怖の方向性で共通しているし。
それとも、ただ単純に、物語のキャラクタを変化させることによって、所謂ゲームでのゴールに拡張性が与えられたのだろうか。これまでは、キャラクタの成長だったり、仲間だったり、たった1人のパートナだったりした、ゲームのゴールに、対象キャラクタの破壊・根本的な変化、を加えた、と。
または、対象キャラクタの性質が変化する様を見せて、プレイヤがよりゲームの世界に関与している、プレイヤが操作するキャラクタの行動によって対象キャラクタが変化するのだ、という「関係性」を強く出そうとしたのかも。