未だツンツン第5巻

少女版シャーロック・ホームズ第5巻『GOSICK(5) ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋― (富士見ミステリー文庫)』読了。
一弥とヴィクトリカの関係が相変わらず微笑ましい。
第3巻以降学園外出禁止だったヴィクトリカ修道院に。ヴィクトリカから書物とお菓子とフリルを奪うとは。極悪アルベール。
それにしても、まさか、こんなにも早く、ヴィクトリカの母のコルデリア・ギャロと父のアルベール・ド・ブロアが一弥の前に現れるとは。ラスボスが出てきたという感じで、1つの物語の終わりが近づいてきたのかな。
新しき力・科学と古き力・魔術との対立、国で見れば、科学アカデミーとオカルト省の対立が、第1次世界大戦を背景に一弥とヴィクトリアにぐっと近づいてきた。
ミステリィは、今回は定番手品のみで、ちょっと不満。この巻のメインは、ミステリィよりも、根底にある過去の因縁、大きな混沌の欠片の提示なので、問題無し。そういえば、解決に図解が入ったのは初めてか。
さて、1942年夏が過ぎ、2人に何が待っているんだろう。第6巻はオールド・マスカレード号殺人事件に使われるとして、第7巻が出るのは確定かな。後、勿論短編集も。