Accessible Professional

「休刊か」「なるそうだ」という記事なので、一応確定では無いと思っておこう。
もう、こういう雑誌には、読者にとって魅力が無いのかもしれない。
昔は、プロと接触するには、それなりの苦労や、手間が必要だった。
作家と連絡を取るには、雑誌に書かれた出版社宛の住所に手紙を出すなどしか方法が無かった。
例えば、作家の普段の生活が知りたいと思った時は、作家が出すエッセィを通じて知るなどしか方法が無かった。エッセィを書かない作家の生活は、知りたい読者には分からなかった。直接手紙で聞いても、教えてもらえる情報はエッセィほど多くないだろう。
他の分野のプロも大体は、アマチュアがすぐに交流出来るような環境には居なかった。
ところが、今はそうではなくなった。
作家がホームページを開設していれば、作家が公開しているメールアドレスで直接交流が取れる事が多い。ブログならば、コメントやトラックバックもある。
プロが書いている日記を読めば、その当人が注目している情報や、私生活を見ることが出来る。本より早い。ほとんどリアルタイムと言って良いだろう。
何も、プロという個人に限定した話では無い。その、プロの環境についても同じだ。今は、ネット上ですぐに、プロが属している集団や、環境を覗いたり、参加したりすることが出来る。
となると、雑誌に書かれる所謂"最新情報"は、必ず、ウェブでプロが直接書く情報より遅い情報になる。
となると、雑誌はそれ以外に魅力を持たなければならない。
例えば、読者があまり注目していない情報を見せてあげる、というような姿勢だ。所謂、ニュースサイトのような性質を持った雑誌というわけだ。
ところが、はてなブックマークが生まれ、RSSが浸透し、Web 2.0で情報が相互・共有の流れになれば、もう、媒体が本である必要が無くなる。保存はデータの方が楽だし、加工も容易だ。
残念、という気持ちもあるが、より優れたものが残る、という流れを抑えるべきではない。