もう恋愛なんてしないなんて

桜庭一樹荒野の恋 第二部 bump of love (ファミ通文庫)』読了。
「本来日本には恋愛なんてなかった!! 見合いと夜這いです!!」*1に、激しく同意するような者がこういう純愛ものを読むと、恥ずかしくて恥ずかしくて恥ずかしくて。1人で読んでいるのに。
前巻で悠也は留学に行ってしまったので、荒野はどうする(なる)んだろうと思ったら、何の心配も無く、心は一直線。何の迷いも無い。眩しい。直視できない。
13、14歳の少年少女。男子と女子を意識したり、建前と本音を持ったり、自分の見た目を気にしたり、大人になりたいと思う一方、大人になりたくないと思ったり、友人達とHなビデオを見たり、周りに振り回されたり、、、。
青春だあ。綺麗で純粋な心だ。読んでいると清々しくなる。
最終巻となる次巻では、やはり中学卒業が書かれるんだろう。今回、悠也が留学から帰ってきたものの、また離れ離れになってしまうわけで。切ない。
子供なのに、いや、むしろ、相手を心から信じられる子供だからこそ、彼らは強いと思う。

荒野の恋 第二部 bump of love (ファミ通文庫)

荒野の恋 第二部 bump of love (ファミ通文庫)