新造人間キャシャーン

テレビ朝日で『CASSHERN』鑑賞。
タツノコプロのビルの前を通る時(国分寺にある)、たまに『CASSHERN』のポスタを見掛けていたが、結局今日まで映画を観ることは無かった。

良いね、このオタク臭。またの名を、芸術的マイナセンス。
原作とはかなり話(設定)が違っているが、前にも書いたように、媒体が違えば、それは名前が同じであっても、全く別の物語になって問題が無いので、気にしない。時代の求めるものの違いもあるだろう。
しかし、一般視聴者は、この映画だけで世界を理解できているのかな?説明を省いている部分もあるように思えた。
色のセンスが素晴らしい。印象派的色使い。CGフル活用で背景から細部まで緻密に作られていた。統一感があり、目が引き寄せられた。
構図も、画面を目一杯使っており、これはスクリーンで観たら、迫力があったろうな、と思う。1人暮らしの14型カラーテレビではもったいない。
ただ、どうも、テーマが甘いかな、と感じた。人を引き付けるには、色使いや役者や主題歌の歌手だけでは駄目で、やはり映画のテーマは重要な要素だろう。だけど、この映画のテーマはどうも上っ面だけの芸術作品と同じに感じてしまった。
全ての要素が完璧な作品なんて、無いものだ。面白かった。