ここまでくると異常どころか間違いなのだ

古本屋で林晴比古『Cプリプロセッサ・パワー』という本を見つけた。900円。立ち読みして買わず。
要するに、「#define」や「#ifdef」を使って、ソースコードの可読性を高め、エラーを減らすために、プリプロセッサを活用しよう、という内容の本だった。
ソース冒頭で「#define "my.h"」と書き、my.hの中身は様々なマクロの集合になっている。
いやあ、酷い。本当に、入門書で有名な林晴比古氏の本かと思ったほど酷い。
「可読性が良くなる」というのはソースコード自体の行数が少なくなっただけで、my.hの中身を参照しないと何の動作か分からない。章が進むにつれて、プリプロセッサを使うためにプリプロセッサを書いている様な感じになってきて、どんどん複雑怪奇になり、プリプロセッサを使わないソースコードの方がよっぽど見易いと思う様なものになっている。
1988年発行だそうだ。18年前にはこういう方法も、ありだったのかもしれない。