まあ、その内無くなる事態だとは思う

肺癌による安原顕氏の死から3年。時々、氏の評論を読む機会があって、嫌いではなかった。格好良いとも思っていた。残念。
村上春樹氏が『ダンス・ダンス・ダンス』以降ワープロ執筆に切り替えたように、今は手で書く人は少ないだろう。さらにメールでのやり取りなら、ゲラまで印刷物すら発生しない。原稿は全てデータなのだから、価値はコンテンツに保たれる。
サイン本とか、あまり積極的に手に入れようとは思わない。読んで覚えているのは、著者と(絵があれば絵師と)出版社と大体の出版日と内容だから、その本に誰かのサインがあろうと無かろうと、本それ自体の価値に関係が無いと思うため、興味が無い。
情報の価値は内容にあるのか、ラベルにあるのか。
まあ、いずれにしろ、他人の価値を無断で流用するのは、決して許される事では無い。