蛍の〜光〜窓の〜雪〜

何だったのだろうと思う。
センター試験に失敗し、受験前に掲げた予定の成績よりも非常に劣った成績を取り、その結果から大学を選んだ。
つまりは結果に押し出された状況で、目標に引っ張られるよりも不安定で投げやりなものだった。
偏差値65以下には価値が無いと教えられた。
或る信頼出来ない統計を見ると、この大学の受験生平均偏差値は  だそうだ。つまり、この大学は平均的に価値が無いと言える。当然、学生にも同じ事が言える。
私立は初めから大学の候補としては入らない。従ってセンター試験の結果から、入る事の出来る大学はこの大学しかなかった。
さて、押されて出てみると、目標という引っ張るガイドも無く、ただ摩擦によってエネルギィを消費し、停止するまで滑るしかなかった。
入学式。親族は当然の様に、出席しようとはしなかった。
大学1年の最初の夏休み。大学のオリジナルという和菓子を買って実家に帰り、それを渡した。
親族は、あまり喜ばなかった。
それ以来、適当な理由を見付け実家に帰らなかったり、デパートの適当な菓子を買って帰る様になった。そちらの菓子の方が喜ばれた。
時々、自棄になる事もあった。ただ大学と部屋の往復で、1ヶ月何も食わず読書を延々としていたり、自分の血を眺めたりしていた事もあった。手首に常に何か巻いているのは、それが他人に見えないようにするためだ。
卒業前に進学が決まった。この大学よりもネームバリューがあり、偏差値が上の大学だった。
親族に話すと、喜び褒めた。
卒業式当日。親族は出席しなかった。
卒業を報告すると、この先頑張れと言った。進学先の入学式に行くと言った。
この大学での事は何だったんだろう。誰にも認められていない環境で過ごした4年間だったのか。価値の無い4年間だったのか。
平均や偏差値など、他人の物差しで自分の物事は測れないと言う者が居る。負け犬のゲロか圧死直前の蚊の叫び声と同じだ。他人の物差しにも対応出来ない器が、自分の物差しを持つ資格を持てるはずが無い。
何のためだったのだろう。何によるものだったのだろう。何をしていたのだろう。


さて一方、僕は我が母校TG大学の卒業式でした。
と言っても、卒業研究発表から1ヶ月も経ち、引越しも完了し、院での新しい環境に踏み始めた途中で卒業式なんて言われても、あまり僕の中で感動が湧かないわけで。学生はいつまでも学生なわけで。
9時半集合、10時開始。挨拶や答辞、合唱など定番プログラムをこなし、11時半過ぎ閉式。予想はしていた事だったが、昨日(日付としては今日)3時に寝て6時に起きたので眠い眠い。さらに人が多いので疲れた。あまり体の状態は良くない。
それから、教室に行き、学位記授与。先生から直接頂きました。我が研究室の指導教員が居なかった。病院かな。
生協で、出資金で買った印鑑を受け取り、学務課で院関係に必要な書類を揃え、学生証と図書館利用証を返却。これで、もうTG大学生では無くなった。学生ラーメンを食べるために提示出来る物が無い。
学内を散歩し、食堂でTG大丼を食べた。TG丼には2種類(2号と3号)があり、2号は唐揚げが乗っている。
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2号は以前食べたので、今回は3号にした。
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M(S⁄M⁄Lからサイズ選択可能)で378円。さすが学生食堂。ボリュームもあり、今日は卒業式で味噌汁タダ。太っ腹だぜ、おばちゃん(ボディも)。
お好み焼の、生地の部分をそのままご飯に置き換えたもの、と考えて貰って相違無いと思う。ご飯の上に乗っている具はもやし、キャベツ、豚肉など。ソースが掛かっていて、マヨネーズなど任意。勿論ぶっ掛けた。美味しかった。女子供にはお勧め出来ない(笑)。
それから再び学内を散歩し、生協でクッキーを購入。
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3種類のクッキー詰め合わせTG大オリジナル箱で、1000円。オリジナル饅頭もあった様だったが、売り切れだった。因みに饅頭は桜饅頭3個、こしあん饅頭3個入り750円だったらしい。
散歩の続きをして、大学内の写真を適当に携帯電話で撮り、終了。
これにて、大学卒業完了。さよなら、僕の大切な4年間の舞台。そしてまた会う日まで。


今日は薔薇忌です(これが答え)。