物語らう口もまた妖しきことなり
夢枕獏『雨晴れて月は朦朧の夜―自選恐怖小説集 (角川ホラー文庫)』読了。
『骨董屋』の「縁綺堂」は、『ものいふ髑髏』の『もののけ街』に出てきた「縁綺堂」と設定が同じなので、同じ店かと。吉田ひろゆき『Y氏の隣人』の様な雰囲気が、心地良い様な気味が悪い様な。
解説にある「形式に縛られないアイデアと文体」というのは作家が持って当然のものだと思う。それぞれのアイデアや文体に魅力があって、それを持っていない者は作家ではない。
何はともあれ、夢枕獏の短篇小説はそれぞれベクトルが違っていて面白い。
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1999/08
- メディア: 文庫
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