4作目

森博嗣εに誓って (講談社ノベルス)』読了。凄まじい誤植は置いておこう。Gシリ−ズも4冊目になった。初めは、タイトルのギリシャ文字に意味があるのか探っていたが、どうも見えないので保留にする。
真賀田四季博士という存在が付きまとっている以上、『四季 冬』に繋がるのかもしれないと思わされるのだが、間違いだろうか。そもそも四季の名前だって、直接出てきたわけでは無い。赤柳の推測に過ぎず、こちら側に証拠が明示されたわけではない。
一応、冒頭で殺人事件が起こったが今回は密室ではない。ジャックされたバスの中は密室だが。
今回もGシリ−ズに相応しくシンプルな構造で、トリックも単純なものだったが、相変わらず裏が読めない。所々の小さな部分に、小さな決して無視できないミステリィが幾つも置いてある。これらのおかげで物語が非常に不確かなものに感じる。
前作の『τになるまで待って (講談社ノベルス)』が出たのが2005年9月。気付いたら山吹君と同じM1だった。

εに誓って (講談社ノベルス)

εに誓って (講談社ノベルス)