作られた物語

もしも、テレビドラマの最後に語られた事柄が真実でなかったら。
勿論、テレビドラマが現実に起こった事では無い事は知っている。テレビドラマの中という世界に限定した真実と嘘、という話。
放映される時間が決まっていて、最後に語られる事は物語としてはそれなりにまとまっているオチがあって、疑っても仕方無い様なものだったとしても、それがドラマ世界での真実であるという確証が無かったら疑いたくなる。
所謂、裏設定とか分かる人だけに分かる伏線とか、そういう話になるので製作者が明かさない限り真実が認められることは無い。
そういう意味では、院試の過去問も似た様なもので、解答が無いものが多いので自分で解いて自分で納得するオチを付けなければならない。解答は問題の製作者か真実を知っている者しか知らない。
TRICK』には割とそんな匂いがする。テレビ朝日のドラマは割と好きだ。筒井康隆の原作をアレンジした『富豪刑事』も面白いし、金曜23時台にやっているドラマも何だかんだで毎回見ている。掴んでいるポイントが僕が求めるポイントに近いのだと思う。
与えられた真実を否定して、真の真実を想像する。ひねくれ者のやる事かもしれないが、現実はほいほい真実を与えてはくれないし、事柄に時間制限があるものは少ない。普段からそういう姿勢をしていても問題は無いだろう。