漸く追いついた

谷川流涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)』読了。アニメ版OPの雪のシーンはこの挿絵だったのね。中編2本。
話題の長門の無題超短編を読んで、「光と闇と矛盾と常識」について少し考えたが、「光」は朝比奈さん、「闇」は小泉、「矛盾」はハルヒ、「常識」はキョン、で合っているだろうか。あえて「矛盾」をキョンにすることも考えられるが、そうなると整合を付け難い。「黒い棺桶」「発表会」は未出の伏線か、情報統合思念体に関わるキーワードか。そうなるとキョンが「男」が小泉であると感じている事が引っかかる。
ハルヒを退屈させない様に、周りがこそこそ動くパターンがあまり好きでは無かったが、小泉の学園陰謀物好きが明らかになったので今回は良し。
SOS団結成から1年が経ったという事で、原点回帰だったり成長や変化の確認だったり、2年生から何か大きな事が起こる前触れの様な雰囲気の話だった。ハルヒの力が不安定である限り、キョンと同じクラスになる可能性は100%では無いわけで。波瀾万丈直前?
鶴屋さんの、誰もが抱腹絶倒する短編ドタバタ冒険小説が読みたいが、これは作者自らハードルを上げて頑張って書いているに違いない。
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アニメイト限定栞。ここまで流行するとはね。どう見ても続編がありそうもない『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んだ時は思いもしなかった。

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)