門に潰されクチャ

要するに、遅刻しそうな時、生徒指導の体育教師が始業のチャイムが鳴ったと同時に門を閉めようとしている途中に滑り込みセーフする練習をしていたわけだ。
事故には人的要因と物的要因があるわけだが、これは、まあ、人的要因が占める割合の大きい事故だと思う。ブレーカの話があるが、子供がこういう異常な行為をしなければ事故は起こらなかったとも言える。
何故、こんな事をしたのだろう、と思う。
僕は、階段の下から2段目の段からでも飛び下りられなくて、金網(というか穴の空いた鉄板や溝によくある鉄板で出来た格子)の上を歩くのも嫌いで、転び易い所は歩きたくなくて、良く言えば慎重、別の言い方をすれば臆病な子供だった。今も割と変わらない。
他人の評価を無視する事はあっても、自分が怖いと思った事、したくないと思った事は大体しなかった。自分の評価には大体絶対服従だった。マセ餓鬼?
だから、こういう危険だと判断出来る遊びはしなかったし、する人を理解しようとはしない。
危険から逃れようとする行動が、生物にとって基本なら、この子供は生物として基本を欠いている、つまり間違っているのか。間違っているなら、誰が、何がそうしたのか。