あのさ、親って何?
はいはい、わろすわろす。
他人に言われないと、親との関係が見つめられないのか。小説に書かれている事に影響されて、親と話す事がそんなに美しい事か。
親が気付いているかどうか知らないが、僕は親から一定の距離を取っている。冗談を言う事はあっても、甘える事は今後も無いだろう。お願いをする時は、それなりの礼儀を通してするし、理由無くして何かをさせる事も無い。話す時は普段から適当に軽い敬語を使っている。親からお願いされたら、それなりに応えるし、そこに報酬も何も期待しない。それが、親という「最も近い他人」に対して取るべき態度だと、いつからか自分で決めたからだ。
何々家サーガや、親殺しの物語を読んでも、家族に対する姿勢を変えた事は無い。僕が物語を読むのは、影響されるためでは無く、トレースするためだから。だから、この本を読んでこう変わりました、というような意見を聞くと、その人の今までの人生はたかがこんなもので変えられる程のものだったのだな、と良い評価をしない。
こんな現象が起こる裏には、親の、子供に対する間違った態度があると思う。儒教の「孝」を学ぶ必要があるのでは。