心地悪い秋葉原

昔は、午前中からうろうろして8時間くらいは秋葉原で過ごせたものだが、今は予めリストアップした買い物項目を消化し、見落としが無いか定番の店を回ってすぐ去る、という行動パターンになってしまった。
1つに、単純に、人が増えた。外国人やプロバイダ、携帯電話の宣伝は前からあったが、チラシ配ってるメイドさんや道に居る人が増えた。観光客なのかもしれないし、ヨドバシカメラ目的の消費者なのかもしれない。人が道に店に溢れ、ちっとも落ち着かなくなった。
集団が増えた。前から言い続けている事だが、日本人はピンで行動出来なくなった。責任を集団で共有し個人の影響を希釈し曖昧にして、皆で仲良くすればそれで良いという風習が出来ている。友人と行動して何が悪いと言うだろう。1人で出来ない奴には言われたくないね。
秋葉原という街は、新宿や渋谷と違って、人が作った街だ。中心部になる様なビルなんて無かったし、企業の本社も無かった。何かの城下町では無く、ただ同じ嗜好の人が集まって、電気街になった。それを気に入らない企業達が、恋愛資本主義や街活性を建前にして、秋葉原を、企業によって作り直した街に成り下げた。秋葉原のおたくは中国のパンダだし、寄生虫博物館の寄生虫だ。おたくはこうあるべき、というテンプレートが企業から配られ、サービス精神旺盛な方は張り切って街のシンボルキャラクタとなる。従って、秋葉原は既に観光地だし、1人で行動する趣味の街では無い。居心地が悪い。
マジョリティなんて死んでしまえ。