貧乏には向かない職業

元ネタは勿論『少女には向かない職業』。
研究室の年度末購入品管理を任され、今月中に提出するウン百万円を使うための品目リストを作っているのだが、何分、長年の貧乏生活が頭に体に貧乏根性を染み付けていて、Excelの表を書く手が鈍くなり、セルを追う目が文字を読み取らなくなる。
3000円の本を買う時には、よし3日の食費だから(略)とか、1000円の漫画を買う度に、よし1日の(略)とか、いつも考えながら色々切り詰めて物を買っているのに、ウン百万円というお金を頑張って使うために物を買うという、考え方を間違えたら本末転倒な話になりかねない作業をしているわけで、やっぱりお金を使う仕事は向いてないなー、俗世間から隔離されて隠遁しようかなー、とか思ってたり。どうせ出来ないのは分かっているけれど。お金を使うって何か難しいんだよなー。トラウマでもあるのかもしれない。
デジカメを購入するために約1週間掛けた様に*1、物を買う時には大抵1週間以上、長ければ1ヶ月くらい同種の製品を比較検討するのが僕の定番になっているが、今回はそんな時間も無いわけで、生協カタログを見ながら瞬時に2個くらいに候補を絞って、性能が良い奴をちょいちょい選んで、悉くこの仕事は僕の新しいスタイルを作ってくれるので、面白いといえば面白い。
物欲が無いわけでは無いわけで、欲しいものは幾らでもある(はず)のだけれど、さて研究室のためという制約が掛かると、ちっとも出てこない。本にしても、自分が持っているけれど研究室にも置いておくと良いと思うものを選んだり、自分では買う勇気が無い(読めるか分からないから)洋書をチョイスしたり、思考の方向がいつもより違う。
まあ、何だかんだで同輩と(来年度居ないのに)先輩の助けもあって、上手くいきそうではあるが。