もしもし私あなたの後ろにいるの

僕が初めて聞いた時はメリーさん版だった。まあ、名前が違うだけなのだが。
この話、発動条件が分からなくて、しかも解決方法が示されない。無作為にメリーさんに弄ばれるのかと思い、とても怖かった。今でも電話に出る時に勇気が要るのは、この話のせいに違いない。
民話と異なり、都市伝説には不条理な話が多くて、小学生の時にはそれが新鮮だった。怖がりなのに。
ふと思い出した別の怖い話。『世にも奇妙な物語』だったかな。
ある日、レンタルビデオ店で奇妙なビデオ(ラベルが無いか変なラベル)を借りてきて、それを部屋で見る。すると、どうやら誰かが歩きながら町を撮影している映像がテレビに映る。その誰かは何故かチェンソーを持っている。暫く映像を見ていると、もしかして、という気持ちになり、仕舞いに、その映像が今居る部屋の近所である事に気付く。誰かが部屋に近付いている。チェンソーの大きな音が部屋に響き渡る。