子供の時になりたかったもの

第一生命が、子供1000人を対象に「大人になったらなりたいもの」を調査したそうだ。

男子。上位から、野球選手、サッカー選手、学者、食べ物屋、刑事、大工。上3位は3年間不動。
女子。上位から、食べ物屋、保育園⁄幼稚園の先生、看護師、動物関係、医者。1位は10年間不動。
50年以内に、スポーツ競技は、医療関係とロボット関係の技術の合わさった競技になると予想している*1
人間の体が道具無しで出す力なんてものには限界があり、どう速く走っても車には追い抜かれるし、どう高く跳んでも東京タワーの頂上をタッチすることは出来ない。スポーツ競技をエンタテイメントとして見た場合、上限が十分見えている中で行われる箱庭シナリオよりも、人間に、薬や機械による、拡張を施したもの同士を競わせた方が、よりスポーツ競技は幅を広げることが出来、専門的なものになるだろう。
見方を変えれば、人間でなくともスポーツ競技は出来る。
男子と女子のなりたいものの結果を見て、面白いと思った事は、男子のなりたいものは、将来人間でなくとも出来る様になるものが多く、女子のなりたいものは、当分は人間でなければ難しいだろうと思われるものが多い、という事である。
学者は常に人間でなければならない、常に人間でないものの上位に位置するだろう。食べ物屋、先生、医者はどうだろうか。人に対峙する人のための仕事。AIが味覚を理解するなど発達しない限り、当分は人間の領域のままだろう。
一方、先に挙げたスポーツ選手、刑事、大工は、(言い方が悪いが)人間でなくとも、ロボットで務まる。人間でない方が、より正確な行動を取る可能性がある。きっとロボットなら、体調不良も心労も無いだろうし、Winnyで情報を流出させることもないだろうし、高所から落ちても無事だろう。
男子は限界を知っている領域で小さなファジィの中で過ごす方が良いと考える性質で、女子はより不確かな領域に挑戦し続ける性質なのかもしれない。

*1:中学生の時、5年以内に携帯型外国語自動翻訳機が現れると予想した僕の予想なので気にしなくても良い。