あれから10年

よう。パイオニア
やはり、殺人を犯した人間を否定する事から始まったんだな。14年の人生を無くされ、1から始めさせられる事は、自分を否定される、の一言で表す以上の恐怖、毎朝鏡に向かって「お前は誰だ」と言い続ける事以上の崩壊なんだろうなあ。
国分寺に居た時、よく府中の関東医療少年院の前を通る度に、ここに居るんだろうなあと思っていた。僕が国分寺を離れる前に退院した事も知っていた。もしかしたら、すれ違ったかもしれない。周りの目をどう感じただろうか。どういう本を読むのだろうか。社会人の常識として、直ぐにSUICAを買ったのだろうか。
どれだけこの課程が優れたものかは分からないし、この文章が真実かは分からないが、何となく、こいつはもう大丈夫だろうな、と思う。
漸く、佐藤友哉『灰色のダイエットコカコーラ』が出版されるそうで。