スキミング

ユビキタス社会になると、ある程度のものは制御可能の上で情報が垂れ流しになる。
手に取った商品が何なのかとか、自分が何処に居るかだとか、近所の旨い店だとか、店で流れている曲名だとか、乗換駅の路線情報だとか、そういう情報が常にネットワーク上に出力されて初めて、ユビキタス社会の意味がある。
ただ、望まない情報まで出力される事も、開発者側から見ればほとんど無いが、利用者側からはそう解釈される事もしばしばある。
このニュースの場合、情報ではなく、運賃という直接にお金の話で、開発者側のミスとも取れるので少し話は違うのだが、この手の非接触型カードには利用駅と利用した時間、記名式ならあるレベルの個人が識別出来るものなどの情報が含まれている事も忘れてはならない。誰にでも買える然るべき装置さえあれば、この情報は誰でも抜き取る事が出来る。
まあ世の中、悪い人ばかりでなくて、それを防ぐためのものもあるらしい。
先日、研究室で購読している『ネットワークマガジン』の懸賞で、スキミング防止カードというものが当たった。裏の説明を読むと、カードに重ねると、カードから出力される電波が何分の1かになり、スキミング防止になるらしい。ただし、スキミング被害にあったとしても本商品に責任はありません云々。
http://www.flickr.com/photos/laclef_yoshiyasu/1429774451/
便利になっているのか、不便になっているのか、決めるのは個人だけど、社会が否定すると、少し面倒。