Google Chrome拡張機能: Amazon to Yahoo! Bookstore

解説

Google Chrome拡張機能Amazon to Yahoo! Bookstore」は、Amazonの書籍情報にYahoo!ブックストアへの検索リンクを追加する拡張機能です。

現在、Amazonのページ上における以下の箇所に、Yahoo!ブックストア検索リンクを表示します。

  • 書籍検索結果リスト/書籍ランキングリスト
    • 表示されている各書籍タイトル横
  • 書籍詳細ページ
    • 表示されている書籍タイトル、著者横
    • 「この商品を買った人はこんな商品も買っています」リストに表示されている書籍タイトル、著者横

背景

昨日からYahoo!ブックストアを使い始め、

というよく理解出来ないカテゴリが並び(少年(少女)コミックと青年(女性)コミックの違いは何だ? BLはまだしもロマンスだけなぜ別?)、紙書籍基準で言えば旧作新作が入り交じって並ぶ「新着作品」リストがあり、検索の絞り込みは値段と出版社しかなく著者絞り込みは出来ない、という、本屋で本を買ったことがない人が作ったとしか思えないような中身にうんざりした。

改めて、本屋で僕がどうやって本を選んでいるのかということを考えると、本屋の棚は出版社順に並んでいるものの、各出版社棚では著者五十音順だし、背表紙が並んだ棚というのは一見した時の情報量が多いので、すぐに目的の本を発見できる。あるいは、目的を持たず本屋に訪れていると、新刊コーナや雑誌コーナに行き、新しい本との出会いを求めることもある。

角川書店が提供するBOOKWALKERは「作家一覧」というリストを提供しているし、メディアミックスされて今人気のある作品をすぐ発見できるようになっていたりして、かなり使い易い。Yahoo!ブックストアは11月に出来たばかりのようなので、これから改善するかもしれないが、利用者としては待っていられない。妙なガラパゴスちっくの独自フォーマットではなくEPUB(DRM付き)を提供し、複数の電子書籍提供サービスをまとめて利用できるYahoo!ブックストアを積極的に使っていこうと思うのに、読みたい本を見つけられなければ意味が無い。

さて、おそらく僕のWeb上の行動をほとんど知っているのはGoogleだと思うが、僕の本の趣味嗜好を知っているのはAmazonだと思う。Amazonほしい物リストは結構詰まっているし、トップページに行けば、あえて買っていなかったり今まで知らなかったが確かに欲しいと思える本が並んでいる。「持っています」をクリックすれば余計なものは表示されず、割と精度がいいオススメ本が現れている。この仕組みを、この趣味嗜好データを、Yahoo!ブックストアで利用したいと思った。

そこで、AmazonYahoo!ブックストアを繋ぐGoogle Chrome拡張機能を作った。僕はMacを使っているので、Amazonで書籍データを参照 → Yahoo!ブックストア検索リンクボタンクリック → (電子書籍があれば)そのYahoo!ブックストアページをChrome to PhoneAndroid端末に転送 → Android端末で書籍データをダウンロード/閲覧 という流れになっている。

実際にAmazonでオススメされている本から辿り、時には検索し、良さそうな本を探し、Yahoo!ブックストアを参照していった。そうして分かったことは、やはり、まだまだ電子書籍化された本は、非常に少ないということだった。星新一で検索すると1件、筒井康隆は0件、ライトノベル講談社ノベルスも無いし、漫画も中途半端な巻までしか出ていない。買って読んでみると、活字本なのに画像ファイル形式であったりして、電子書籍のメリットがほとんど見えないものも多かった。こればかりは、こちらからどうこう出来る問題ではない。ただ、出版社に、電子書籍に対する正しい理解が広まり、積極的な展開が行われるのを待つしかない。