CARD GAME

ベンチで中学生がカードゲームをしていた。遠くからチラッと見た程度なので、何の種類かは分からなかった。暗めの色のカードばかりだったので、ポケモンでは無いだろう。
遊戯王』が週刊少年ジャンプでカードゲームを流行らせたのは、7、8年前。その後、アニメ化でカードゲームが子供の遊びに浸透。"トレーディング"という単語が一般的になった、と思う。
中学生の時、確かに、周りにカードを持ってゲームをしている者は何人かいた。本屋やおもちゃ屋に売っているという事を聞いたし、万引きしている事も聞いた。まあ、関係ない話。
僕は、結局今まで、1度もしたことがない。
カードを見て思う事は、自分で作れないのか。『遊戯王』を読んでいたので分かるのだが、キャラクタの能力は書いてあるし、ルールも勿論書いてある。わざわざお金を出して、カードを買う必要は何処にも無い。
カードを誰もが無尽蔵に生産しては、能力の高いキャラクタの価値が下がってゲームの質が下がる。だから、その質を下げないように予めキャラクタの存在数を限定したカード群を作っておけば良い。オリジナルキャラを作っても良い。ゲームをする時は、そのカード群からカードを取ってプレイヤに割り振り、プレイヤは貰ったカードでゲームを行う。これで能力の高いキャラクタの価値は保たれるし、ゲームの質も保たれる。
自分で考えもせず、作りもせず、ただ乗せられ、買い与えられ、ただの消費者から抜け出せない。リスペクトも無ければインスパイアも無い。大人になっても変わらない。芸能人が付けているものは価値がある、有名な歌手が歌っていれば優れた歌だ、テレビが言う事は正しい。
人の想像力を低下させている原因は、何だろう。