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ゲーム

『ナルキッソス』をプレイ。18禁では無い。小池真理子『ナルキッソスの鏡』とは無関係。
「ねこねこソフト」の片岡ともの同人ゲーム。日本語版の他、英語、簡体中国語、韓国語版があり、プラットフォームはWindows、Mac、Linux、携帯版がある。

選択肢無し。ボイス無しだとエンディングまで1時間も掛からない。
CGはおまけ程度。BGMが良い。雰囲気にぴったり。
ゲームのストーリ紹介引用。

現代、暗い、主人公とヒロイン、どっちも死にます。

救えない。
2人の関係がとても乾いている。2人とも、もうすぐか、いつかか、の違いがあるが、死ぬ事が決定しているのだから、こういう関係になるのが自然なのかもしれない。生への執着に対する開放がもたらす関係の希薄さ。
盗みの描写などの心情、時間の経過、心の動き、"終わり"に向かう感覚、、、伝え方が上手いので、しっかりと感じる事が出来た。
切ないというか、空しいというか、鬱ゲー特有の暗さだけでない、何かがある。素敵なサムシングが。
失って得るものがあるかもしれないけれど、やっぱり、死に物狂いになったとしても、失わずに得る方が良い。


「馬鹿。人を殺すのなんか簡単だよ」
哀川さんは言った。
「あまりにも簡単だから——ちょいと難易度上げて、人生楽しくしてんじゃねーかよ」
幸せで楽しい人生を具現する者は、その人生の所有者以外にはありえない。逆もまた然り。