待てないかもしれません

人生の素敵なことは、
だいたい最後のほうに起こる。

色々本を読んでいれば、当然頭に合わなかったり、読むのが辛い本に出くわす事がある。
そういう本は投げ出す事もしばしばで、時々、色々飛ばして結末だけ読む事もある。
物語の結末までの過程を読む事がが苦痛だと感じたら仕方無い事だと思う。
もしかしたら、結末は悲劇かもしれないし、苦痛に満ちているかもしれない。素敵な人生の始まりから、直後に不幸にまみれて、最後まで不幸なままかもしれない。選択肢を間違えたら、リセット出来ずに、BAD END直行のルートがあるかもしれない。
そんな不確かな可能性に希望を持てるはずは無く、現実と現実でないもっと良い世界を比較して、絶望する。
希望を見出す可能性があるとしたら、物語は読むものでは無く、書くものという事だろう。


ならば、せめてイメージしろ。現実では敵わない相手ならば、想像の中で勝て。
自身が勝てないのなら、勝てるモノを幻想しろ。
――所詮。おまえに出来る事など、それぐらいしかないのだから。