妊娠でもなければGKでもない人の話

一般ゲームを知らず、ニュースサイトやハード売り場でしか一般ゲームを見聞きしない僕から見て、一般ゲームの潮流は、PS3/Xbox/PSP(以下、PXP)とWii/DS(以下、WD)の2つに分かれている。
PXPはパソコンを超えるハイスペックなメディア演算処理器を持ち、ソフトウェアはその処理能力を活かした優れた映像や音楽を使ったゲームが多い。実写映画に迫れるほど綺麗である。
WDはリモコンやタッチペンというこれまでにない操作インターフェースを持ち、ユーザにインタラクティブなプレイ感を与える。こちらは映像はそんなに綺麗ではない。寧ろチープと言える。
プレイする人を見たところ、PXPは寝転がっても出来る。PSPは街中でも駅などで使用している人を見る。一方、WDは寝転がってやるのではなく、立ってまたは座ってコントローラを持ち、画面を出来るだけ正面に捉えている。DSはあまり街中で見ない。公園や学校でやっている人を見る位だろうか。
PXPは再生機である。ゲームを再生する。初めからDVDが見られる事からも分かる様に、PXPのゲームは映画やテレビの様に見て聞くものである。だからこそ、あの様な使い慣れていない者からすれば非常に使い難いコントローラでも誰も不満を言わない。
WDはゲーム機である。ユーザにゲームをさせる。ゲームとはユーザがコントローラ操作を通して入力した信号から、ゲーム内のキャラクタなり環境を変化させる事である。従って、コントローラは使い易いものである必要がある。それが結果がテレビリモコン型でありペン型だった。ゲーム内に自身を反映させるため、ある程度のめり込む必要がある。従って、街中でプレイヤを見る事はあまり無い。
ユーザは割と、綺麗な映像や音楽を望んでいない。YouTubeの低画質に満足出来る人は多いし、(悪口では無く)『ひぐらしのなく頃に』の様な絵でもゲームとしてヒットした。また、映像が綺麗だからと言って、それが面白い(内容が良い)とは限らないという事を、ユーザはよく知っている。
ユーザが求めるのは、対象に対して何が出来るかである。自身の体を用いてゲーム内のキャラクタと一体となって動く。YouTubeに映像をアップロードして(ブログに貼って)コメントを書く(さらにその映像、エントリィに対してコメントを貰う)。「正解率1%の謎」を巡って2chやメールで意見を交換する。そういう、能動的なプレイを望んでいる。