映画版博愛
テレビで放映していて、漸く見れた。
ラジオドラマ版と概ね同じ流れのハートフルマスマティカルストーリィ。原作未読。
純、ではなくルートが数学の先生となり、授業中に生徒に母と博士との思い出を話す形で物語が進む。
未亡人にルート母が「心で見れば時間は流れない」と言ったのに、実はその前の台詞では「博士と過ごした時間は大切な時間でした」なんて、時間が流れて過去になった様な言い方。
ルートが数学の先生になったという事は、博士との交流は彼にとって大きな影響を与えたんだなあと思う。野球を続けながら、博士に対する尊敬を忘れず、数学に対する愛を持ち続けていたという事だ。そういう出会いは、子供にとって貴重。全ての子供にそういう経験があれば良いのだが、そうはいかないのが現実。格差ってヤツ(笑)。
博士の会話の中と授業の中に、数学的ガジェットを数々鏤めて、最後にオイラーの等式を出して、綺麗な終わり方。高校生の時に読んだ、数学の面白さを伝える新書を思い出した。