Linuxマスタへの道

Linuxの全体像、インストールから使い方を理解する。

西村めぐみ先生のホームページ「nisimura.info」で目次が読めます。
Linuxの基本的な仕組みから、使い方、設定、コマンド、管理、と幅広く書かれており、とても分かり易い。入門書として無駄が無い。コレ1冊でLinuxについてはほぼ理解できるだろう。
2000年発売ということで、少々内容的に古い箇所が出てきた。といっても、Linux自体に大きな変化は無いので、Linuxというシステムの理解に影響は無い。そのままの知識で使える。少しでも今の標準に習って理解したいなら下の『図解でわかるLinux環境設定のすべて』。

Linuxの設定から少し進んだ使い方を理解する。

図解でわかるLinux環境設定のすべて

図解でわかるLinux環境設定のすべて

西村めぐみ先生のホームページ「nisimura.info」で目次、本文一部が読めます。
上の、『図解でわかるLinuxのすべて―コマンド操作&パッケージ管理』と内容は重なっているので、買うならばどちらかで良いと思う。図書館で借りられるのなら両方を勧める。
題名が「環境設定」となっているが、内容は設定から見たLinuxのシステム全体の理解を目指しており、設定集では無い。入門書にも相応しい。いつまでも傍に置いておきたい本。
日本語環境から、ネットワーク、カーネルと個々の設定についてじっくりと手作業で学んで詳しくなればシステムの全体を理解できる、と理解させられた。

*使用するコマンドを何時でも参照できるようにリファレンスを持つ。

UNIXコマンドブック

UNIXコマンドブック

全部コマンドを覚えられるわけは無く、ネット上にもコマンド集はあるが、オフラインで参照したい時もあるだろう。そういう時に、出来るだけ用例から引ける・アルファベット索引で引ける、ということが必要だ。さらにこの本には重要基礎用語が巻末についており、ど忘れの時に便利。
他にも色々コマンドリファレンスはあった。これを勧めるのは、コマンドの見やすかったことと、オプションの詳細、例が充実しているからだ。名前の通り、LinuxだけでなくFreeBSDSolarisのコマンドも参照できる。

*シェルプログラミングを理解する。

入門UNIXシェルプログラミング―シェルの基礎から学ぶUNIXの世界

入門UNIXシェルプログラミング―シェルの基礎から学ぶUNIXの世界

Linuxを使っていれば、シェルプログラミングは必須となる。毎日同じ作業をしたり、定期的な作業や、タイプ数が多くなって面倒な作業はシェルスクリプトを1度書いてやるだけで勝手にやってくれる、というわけだ。というわけで入門。
初版1999年。第2版になったのは2003年。UNIXのシェルプログラミングとあるが、もちろんLinuxに対応。というか、Bシェルに対応。
基本説明から書き方、機能、関数、例、デバッグ、F&Qとさすが定番入門書。非常に充実。入門だが、これ1冊で十分な気がするのは僕が使いこなしていないからか。

Linuxの前身=UNIXから全体の考え方を理解する。

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXは「OS」ではない。それは「考え方」である。」という帯。UNIXがどのように生まれたか。UNIXがどのような信念を持っているか。何のためのUNIXか。
設計思想と哲学。全く素晴らしい。このような考え方がUNIXにあるからこそ、今でもUNIXが使われているのだろう、としみじみと感じさせられる。僕も見習いたい。
プログラミングは一切無し。純粋な読み物。


僕が読んだ・持っている本のみを紹介しました。よく、UNIXLinux)を学ぼうとすると古い本を紹介されます。古い本が今でも読まれているのは、それだけその本が優れているからです。今回はなるべく新しめの本をチョイス。これで初級から中級まではレベルアップできるかと。