無駄台詞不必要

福本伸行アカギ―闇に降り立った天才 (18) (近代麻雀コミックス)』読了。
アカギ、一言も喋って無いのでは。相変わらず鷲巣が煩い。
勝負に於いて、自分を信じるという事は必要だと思う。そうする事で生まれる勢いとか、プラスの面がある。
ただ、そういう自信と、自分の技量(運含む)の過信とは全く違う事柄だろう。
鷲巣とアカギの徹底的な違いは、共に常に過去と現在の周りの情報から正確な情報を取捨選択&編集し、未来の情報を推測しているにも拘らず、鷲巣は途中で目を晦まし見失い、アカギは常に姿勢を崩さない。単純な事なのだが、やはりアカギの状態というのは維持するのが難しいだろう。漫画の中の事とはいえ、あっぱれ。
『アカギ』の場合は、アカギが勝つ事を前提に物語が書かれているので、鷲巣がどんなに愚かな行動をしたとしても全く物語に影響しない。そういう意味では、アカギは局の途中で一言も発する必要が無いのかもしれない。最後に笑えば良いのだ。
そろそろ決着がつきそうな『DEATH NOTE』の場合は、月とニアが共にほぼ同じ状態を保ち、正確な情報収集と操作を行っているが、最後にどちらかが勝つ時は、きっと「先見性」の能力差が原因だろう。L→M→Nと来て、O(オリバ)とか来ません様に。

アカギ―闇に降り立った天才 (18) (近代麻雀コミックス)

アカギ―闇に降り立った天才 (18) (近代麻雀コミックス)