日記シリーズ完結

森博嗣数奇にして有限の良い終末を―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)』読了。『すべてがEになる―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)』(1998年)、『毎日は笑わない工学博士たち―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)』(1996年⁄1997年(抜粋))、『封印サイトは詩的私的手記―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)』(1999年)、『ウェブ日記レプリカの使途―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)』(2000年)を含む「I Say Essay Everyday」日記シリーズの最終巻(2001年)。
最終巻に相応しく、表紙は萩尾望都の絵。色っぽいなあ。日記は特に最後の言葉も無く、静かに締めくくられた。現在も『MORI LOG ACADEMY』で日記を書いているので、終わった感は無い。1つのシリーズが完結したんだな、というイメージだけ。
毎日、よく書けるものだなと思う。読者からのメールにも返信し、大学の仕事も、小説の仕事もこなす。マルチな人だと改めて伝わって来た。小説を読んでいるだけでは汲み取れない、作家の頭の構造が見えるエッセィや日記は割と好き。小説の様に連続していないので、時々読むのに丁度良い。
他にエッセィが面白いと思った人は、村上春樹土屋賢二など。ユーモアが絶えなくて、分野が多岐にわたる話が良い。自分の考えを書いている文章は好きだが、押しつける文章は嫌い。
人の書いた文から学ぶ事は多い。多いに参考にしよう。

すべてがEになる―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)

すべてがEになる―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)

毎日は笑わない工学博士たち―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)

毎日は笑わない工学博士たち―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)

ウェブ日記レプリカの使途―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)

ウェブ日記レプリカの使途―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)

数奇にして有限の良い終末を―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)

数奇にして有限の良い終末を―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)