『AV女優』著者死去

アラーッ。
僕が高校生の時、市立図書館がリニューアルして学校の近くに建ったので、よく行っては新聞や雑誌や文庫を読んでいた。プチ社交場にもなっていた。
そんな本棚の中に、『AV女優』『AV女優2 おんなのこ』が並んでいるのを偶然見つけた。他の文庫に比べて、分厚かったのと、題名が公共施設で見掛けるには異質だったからだろう。特に期待する事無く、さらっと読んだ。
作り話かどうかは置いておいて、インタビューは対象のイメージを根底から覆す効果を持っていたし、AV女優であり女であり人間であるところの対象の生き様をまざまざと見せつけてくれた本だった。高校生にとって、割と衝撃というか、正直なところ偏見を持っていたジャンルを見つめ直す機会になった。『エロの敵』を読む今の僕に繋がる契機だったのかも知れない。
何事も、見てみないと分からないものだ。先入観は時に悪。