クリスマス中止のお知らせ

クリスマス中止のお知らせ

2006年12月18日

ザンダ・クリストス財団より各位
皆様には幣財団の主催いたします毎年のクリスマスに参加していただき、真にありがとうございます。
既に皆様ご存知の通り、93代目サンタクロースKenny Tomas氏が今年2006年8月21日に脳卒中のために96年の生涯を閉じました。そして、Kenny氏の死に伴い、財団の規約に則り、今日まで我々財団は、一刻も早いサンタクロースの後継者の決定のために努力をして参りました。
既に各報道でご存知の通り、サンタクロースの後継者候補は、財団での立候補と推薦によって、Kenny氏の唯一の家族であり1人娘のLaura Tomas氏と、Kenny氏の長年の友人であると共にKenny氏のサンタクロース補佐を30年間続けてきたRobert Pavel氏の2人が選ばれました。しかし、サンタクロースは常に世に1人であるという財団の規則から、財団は2人をそれぞれ支持する2つの派閥に分かれる結果となってしまいました。
我々は、サンタクロースの後継者の一刻も早い決定のために、そして何より世界の子供達の幸福のために、幾度の協議を繰り返し、互いの派閥の歩み寄りと、後継者決定のための方法を探っておりましたが、クリスマスまで後1週間と押し迫った先日の審議に於いても解決を見出す事が出来ませんでした。
そして、このままの混乱の下でクリスマスを開く事は、各所で問題を起こしかねないという複数の意見と我々の判断から、今年2006年12月25日のクリスマスを中止にする事を決定いたしました。
この様な結果となり、関係各位に対し、大変ご迷惑をお掛けします事を深くお詫び申し上げますと共に、ご了承を頂けます様、謹んでお願い致します。
また、今回のクリスマスの中止に合わせ、クリスマス・イブ、クリスマスに因むイベントも中止となります事を、重ねてお詫び申し上げます。
各所にご迷惑をお掛けするものと存じます。真に申し訳ありません。
我々は、来年のクリスマス開催に向け、全力を尽くす次第であります。
これからも、ザンダ・クリストス財団をよろしくお願いいたします。

ザンダ・クリストス財団 代表 Gregory Harris

今年のクリスマスは「中止」。サンタ後継者決定ならず

黄泉買新聞 2006年12月19日

ザンダ・クリストス財団(イギリス)は18日、今月25日に開かれる予定だったクリスマスの中止を公表した。
毎年、クリスマス事業及びサンタクロース事業を展開するザンダ・クリストス財団は、今年8月の93代目サンタクロースのケニー・トマス氏の死に伴い、クリスマスが近づく今日まで後継者の決定に尽力していた。
後継者の候補は、ケニー氏の1人娘であるラウラ・トマス氏と、ケニー氏を長年サポートしてきた友人のロバート・パベル氏の2人に絞られ、財団では候補者の決定に審議を繰り返していた。
ケニー氏は遺書を残さなかったため、サンタクロース後継者は財団の構成員の3⁄4以上の支持を得られる事によって決定するが、両者ともその基準を満たす事が出来ず、財団は各候補者を支持する派閥の歩み寄りから解決を探っている状態だった。
今日まで意見が分かれた議論の焦点は、女性サンタクロースの是非だと見られている。サンタクロースは前代まで全て男性が務めてきており、明文化されてはいないものの、前代の親族の男性がサンタクロースを引き継ぐ事が財団での伝統になっていた。今回、前代未聞の事態に対面し、財団では今後の混乱を避けるためにも方針を明らかにすると見られる。
財団の広報担当のリチャード・ビーン氏は取材に対し、「まことに遺憾。2度とこの様な事態は起こってはならない。世界中の子供達のためにも」と俯きながら語った。
なお、今年のクリスマス中止に伴い、クリスマス・イブやクリスマスに因むイベントも中止となる事が決定している。