RockMeltを使ってみた

先輩からhttp://www.rockmelt.com/のダウンロード権を貰い、早速インストールした。

ベースはChromiumなので見た目はまんまGoogle Chrome。違うのは、左にFacebookで知り合い登録をしているアカウントのアイコンが並び、右にRSSTwitterFacebookのストリームをポップアップで表示するアイコンが並んでいる。それぞれの領域をエッジと呼ぶ。

デベロッパーツールは、Google Chromeの様に独立窓で出るのではなく、Firebugの様に現在表示しているタブ内の下部に表示される。

アドレスバー右に「Share」ボタンがあり、何かWebページを表示しているときにクリックするとそのURLをFacebookTwitterで共有(投稿)するためのポップアップが出る。どうせなら、アドレスバーにtweetを書き込んで投稿というのも可能なら良かったのに、と思った。

「Share」ボタンの右にFirefoxの様に検索ボックスがある。Google Chromeの様にアドレスバーに検索語を入力して検索することもできるが、検索ボックスで検索すると、タブを使わずに検索ボックス下部ににゅうっと出るポップアップで検索結果を簡易表示する。

もちろん、Google Chrome拡張機能を使うことが出来る。拡張機能のアイコンはFeedsエッジに表示される。そして、Feedsエッジに表示されることにより、Google Chromeではウィンドウが非アクティブになるとポップアップが閉じられるが、RockMeltではウィンドウが非アクティブになってもポップアップが閉じない、再生中局名バッジ表示が出ない、など挙動の差異が現れている。

左/右のエッジは非表示にすることも出来る。

Google ChromeGrowlを使わず全てDesktop Notificationsで通知を行うと決めた*1ので、Growlが使われることはないだろうが、RockMeltはFeedsのアップデート通知のみでGrowlを使うことが出来る。

しばらく(と書いて実は6時間ほどだが)使ってみて、TwitterにFeedsエッジでログイン出来なくなったり、Friendsエッジのtweet/status投稿用ポップアップが出なくなったりするトラブルがあった(再起動したら直った)が、全体としてはGoogle Chromeと同じようにさくさく動く。Google Chromeのブックマークなどをインポート出来るので、環境を移行する手間も小さい。

常に知り合いのStatusが見えているという状態はIMっぽくてソーシャルの可視化として正しいと感じている。知り合いのアイコンをクリックすると他人から知り合いへのメッセージが見えたり(なんとなく、知り合いから他人へのメッセージが見えるのが普通だと思っていたのでちょっと驚いた)、すぐチャットが出来たりして、コミュニケーションのためのインタフェースとしてよく考えられている。

ただ、tweet/status投稿でも、Feedsを見るにしても、ポップアップを出すためにエッジにマウスを移動して1クリックする必要があるというのが、少々面倒に感じる。Feedsがアップデートされるとアップデート数(未読数)をアイコンにバッジ表示してくれるが、それだけ。この辺は、もう少しプッシュ的なインタフェースを導入して、洗練して欲しい。ソーシャルというのは、そんなに読むことを押し付けるようなインタフェースでなくても、見逃し/聞き逃しを許容するような形も、ありなんじゃないだろうか。どうしてもちゃんと読みたいものがあるなどの場合は、フィルタリング等でコンテンツの流れをユーザが管理出来るようにすれば良い。

まあまだプレビュー段階だから、これからどうなるかは分からないけれど。

元祖ソーシャルブラウザことFlockも3.0から(今ダウンロード出来るのは2.6.1)はChromiumベースになるというし*2、一時は盛り上がったXULベースアプリ界隈が落ち着いている。Flockの場合、ベース移行に伴ってOpenID for Flockみたいな良いFlock拡張機能が(一時的かもしれないが)使えなくなるのが痛いかな。