嘘から始まる運命

清水マリコ侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)』読了。
嘘、運命、唐突、理由、呪い、過去、約束。
切なくて、幸せで、眩しくて、何があっても乗り越えられそうな勇気と希望があって。そういう2人を見ていると、こちらまで幸せな気分になる。嗚呼、純愛。
運命とか希望とか、イタくてクサくて恥ずかしくて、もしかしてすぐにでも撤回したくなる様なものかもしれないけれど、案外捨てたものじゃなくて、それが他には代え難い何より大切で唯一のものかもしれないので、その内とても最高な出来事が起こるかも知れない。
相変わらず心の動きが丁寧で綺麗で、美しい物語になっている。全ての登場人物の心情が読み取れる。嘘シリーズの中で一番好きかも。申し分の無いハッピィエンド。

侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)

侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)